
お酒を嗜んでいる人のなかには、水割りが好きな方もいることでしょう。いつもより美味しい水割りを飲むことを考えたとき、ウイスキーやブランデーといったお酒にこだわるのもいいですが、お酒を割る水にもこだわってみませんか?
水道水や、何気なく選んだミネラルウォーターを使ってお酒を作っているという方は、こちらでお酒に相性のいいお水と、美味しい水割りの作り方について見ておきましょう。
水割りで美味しく飲みたいなら、「硬度」に意識してみよう
ウイスキーやブランデーなど、水割りでお酒を美味しく飲むためには水の硬度に意識をしてみましょう。より美味しい水割りを飲むためのキーポイントと言えます。1度は「硬水」や「軟水」といった言葉を聞いたことありますよね?この硬水か軟水、どちらを使うかで水割りの仕上がり具合に差が出るのです。
硬度とは、水に含まれているミネラル成分(カルシウムとマグネシウム)の濃度によって決まります。具体的な数値と、分類は下記の通りです。
「WHO(世界保健機構)の飲料水水質ガイドライン調べ」
硬度 |
含有量 |
0mg/l以上~60mg/l未満 |
軟水 |
60mg/l以上~120mg/l未満 |
中軟水 |
120mg/l以上~180mg/l未満 |
硬水 |
180mg/l以上 |
非情な硬水 |
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以上のようになります。まずはこの硬度によって、水割りの仕上がりが違うということを覚えておきましょう。
水割りを作るなら「軟水」がおすすめ
ウイスキーやブランデーの味や香りを楽しみたいのであれば、「軟水」で割るのがオススメ。軟水はお酒に馴染みやすく、味や香りを引き立てるため、ウイスキーやブランデーといった香りの楽しめるお酒と相性が良いと言われています。
対して硬水で水割りを作ると、多く含まれたミネラル成分がお酒の味や香りを損ねてしまいます。お酒・水、お互いの風味が悪くなるため相性は×です。ですから、水割りは「軟水」で作るようにしましょう。
「仕込み水」を気にしてみる
水の選び方として「仕込み水」というのもあります。仕込み水とは、ウイスキーや日本酒作りに使われる水のことを言い、糖化、発酵、加水といった一連の工程で使われている水を「仕込み水」と呼びます。
水割りを作るときは、この仕込み水に近い硬度の水を選ぶことで美味しい仕上がりとなるのです。こちらも、選び方の1つとして知っておくと良いでしょう。
美味しい水割りの作り方
水割りはなんとなくの目分量や感覚で作られがちですが、お酒や水にこだわるのと同じで、作り方においても正しい作り方にこだわりたいところ。水割りの正しい作り方を下記でしっかりとおさえておきましょう。
「手順」
1.氷をグラスの縁まで入れる(氷はお酒を割る水と同じにするのがオススメ)
2.割りたいお酒を注ぐ(お酒を注ぐとき、氷に反応し温度が上昇するため、マドラーでよくかき混ぜて温度を下げましょう)
3.注いだお酒の2〜3倍量の水を注ぎ、ゆっくり3回程度かき混ぜて完成
お酒と水の割合を変えたり、水を変えることで味が微妙に違ってきます。自分好みのお酒を見つけてくださいね。
まとめ
水割りを美味しくするための水選びと、正しい作り方について紹介してきました。美味しい水割りを作りたいのであれば、お酒の味や香りを引き立ててくれる「軟水」を選びましょう。前述でもあったように硬水はミネラル成分が豊富に含まれているため、お酒の味を損ねてしまいます。紹介した正しい作り方の手順で水割りを作ってみてください。水とお酒の割合を変えたり、水を変えながら自分好みの水割りを探してみましょう。