原発事故が起こった際に放出された主な汚染物質の種類
2011年に発生した福島第一原発事故によって、原子力発電所で事故が起こると、危険性の高い汚染物質が大量に放出されることが世間に知れ渡りました。汚染物質のほとんどが人のカラダに悪影響を与えるとされていますが、汚染物質はどれほどの種類があるのでしょうか。
今回は原発事故が起こった際に放出された、主な汚染物質の種類について紹介します。
汚染物質の主な種類を紹介!
冒頭でも紹介したように、原発事故が起きた際に周囲へ放出される汚染物質にはいくつかの種類がありました。ここでは放射能汚染の主な原因となる、主な汚染物質を中心に紹介します。どれもメディアなどで大きく取り上げられたため、聞き覚えのある言葉でしょうと言えるでしょう。
「セシウム137」
福島第一原発事故が起きた際に、何度聞いたことでしょう。主要三核種とも言われているセシウム137は、ウラン燃料が核分裂を起こした時に放出される放射能物質だとされています。セシウム系は水溶性のものが多く、体内へ吸収されると筋肉に集まる作用が強く働きます。そして心筋梗塞や脈不全といった症状を引き起こす可能性があるため要注意。
また「半減期」という、放射線物質が放射線を放出する量が半分になるまでの期間はおよそ30年とされているためとても長いです。とはいえ、体内にセシウム137が吸収された場合は尿などにより排泄されやすく、若年で20~60日、老年だと80日~110日程度といったふうに、年齢によっては内部被曝を受ける期間が短くなるのが特徴です。
「プルトニウム」
プルトニウムはウランの一部が変化して生まれる放射性物質であるとされています。原発事故で放出された放射線物質のなかでは、かなり危険性が高いと言われていました。また半減期も、約2.4万年と先ほどのセシウムと比べても桁違いに長いということがおわかりになるでしょう。かなり毒性が強くとにかく危険です。
消化器官に入った場合は尿などによってほとんど排泄されますが、数%ほどが肝臓や骨などに蓄積され長期間の間、カラダの中にとどまります。
「ヨウ素131」
ヨウ素131も、ウラン燃料が核分裂を起こした時に放出される放射性物質として多くメディアで取り上げられた主な汚染物質の1つです。半減期は80日〜100日と比較的短い部類となりますが、ヨウ素131が体内へ蓄積した場合は甲状腺ガンや甲状腺肥大を発症する原因となります、危険度が高いとされています。
放射能問題がきっかけで、ウォーターサーバーが爆発的に売れ出した
放射能が人体にとってどれほど怖いかは、前述でおわかりいただけたでしょう。また、2011年に起きた東北大震災をきっかけに、ウォーターサーバーが爆発的に売れ始め、今でも継続してサーバーを求める人は増加傾向に。
これは放射能に対する懸念から、「常に安全な水を利用したい」、そして「災害時に水道水が使えなくなっても、ウォーターサーバーが備蓄替わりとなるから安心」といった思いの表れなのかもしれません。
まとめ
ここまでで2011年の原発が起きた際に放出された、汚染物質の種類を3つ紹介してきました。以前と比べると、放射性物質の除染はかなり進んだといえるでしょう。しかし依然として、放射性物質への過剰な反応は今でも続いているようにも見えます。そして原発事故が起こってからは、口にするものへの意識も大きく変わりました。
とくにウォーターサーバーは、出荷台数が追い付かないほどまでに注文が入り、事故から数年たった今でも出荷台数は増え続けています。今後も放射能物質に対する懸念から、安心・安全な水が常に飲めるウォーターサーバーの注文台数は伸び続けると言えるでしょう。
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